今回は「マンガで分かるWebマーケティング」を題材とし、
「Webマーケティング」とは何か
またよく見かけるコトバの説明
そして
「Webマーケティング」としての「SEO対策」って何をすればいいの?
こうした疑問について、
おもに個人、初心者の方に向け、収益につながる検索キーワードの概念について分かりやすく図解したまとめ記事となっております
~ 目次 ~
題材にした「マンガでわかるWebマーケティング」はこちら
「マンガでわかるWebマーケティング」
著者:村上佳代
マンガ:ソウ
シナリオ:星井博文
発行:インプレスジャパン
価格:1,980円 |
本書では、一洋ホームという架空の大手ハウジングメーカーが舞台です
Webマーケティングコンサルタントの主人公瞳が、クライアントの担当者である板井と、モデルハウスキャンペーンを成功させるべく奮闘する
そんなストーリーに沿って、Webマーケティングとは一体どんな事なのか?という全体的な把握と、それに関わるコトバの説明などがあり、Webマーケティングの入門書としてオススメの一冊です
それでは早速、Webマーケティングでよく見かける用語から解説をしていきましょう
「Webマーケティング」というコトバは非常に幅広いとらえ方ができます
コトバの定義が広すぎて、聞く人によって内容が大きく変わってしまうのが、つかみづらい原因です
「マーケティング」というコトバ自体がこのようなコトバの性質を持っており、これに「Web」が合体したことで余計に分かりづらくなってますよね
※まず「マーケティング」について理解を深めたい方はコチラを参考にしてください
マーケティングの超基本 ベネフィットとは?
「Webマーケティング」
ざっくりとした意味は次のようになります
「Web(インターネット)を使った、販売するモノ・サービスの売上と利益を上げるための考え方、仕組み」
Webマーケティングの対象範囲は非常に広いです
GoogleやYahooなどのポータルサイト
Amazonや楽天のようなECショップ(ネット通販)
TwitterやFacebook、Instagramのような各種SNSサービス
企業のホームページ
そして有名人や個人のブログ(アメーバブログやはてなブログのような無料のものから、ワードプレスを使った有料のものなど)
ご覧の通り、その種類はさまざまです
本書では、企業のホームページを題材を中心にWebマーケティングの全体的な話やWebマーケターとは何なのか、という話が出てきます
※そちらの内容は本書を手に取ってご確認ください
範囲を広げすぎると内容が発散してしまうため、この記事では、特に個人向け(ブログなど)を意識した内容で進めていきます
「コンテンツ」
最近よく見かけるようになってきたこの「コンテンツ」というコトバ
コンテンツには、スマホで利用できるアプリやサイトであったり、音楽に映画やアニメ、マンガなど、いわゆるデジタルコンテンツなど、こちらも幅が広いです
ここでは「Webコンテンツ」と呼ばれるものを紹介します
これらは一般的に次のようなもの全般を刺します
各種記事(ブログやホームページ、note など)
SNSの投稿
Youtubeなどでの投稿動画や配信
メール配信(メルマガ、ニュースレター など)
各種デジタル作品(マンガ、絵、動画、音声 など)
コロナ禍で急速に伸びたジャンルであるオンラインセミナー
コチラもさまざまな形がありますよね
これらを一言でまとめるとこのように表現できます
コンテンツ = ユーザーのもとめている情報の提供
質の良いコンテンツとは次のようなものになります
見た人が生活、仕事などで役に立ったと思う知識
正しい内容のノウハウ
それを見ることで楽しい時間が過ごせるもの
逆に悪いコンテンツはコチラ
内容が間違っている知識であったり正しくないノウハウ
聞こえの良いコトバで購入意欲をかきたてるが中身のないもの
一方的で自己中心的な意見の押し付け
人を不快にさせるもの
コンテンツを販売する側はどうしても、売る側のメリットを追ってしまいがちです
最終的に正しいWebサイトとは
ユーザーに価値を提供できているか?
これにつきます
※ユーザーへの価値提供について理解を深めたい方はコチラを参考にしてください
マーケティングの超基本 ベネフィットとは?
「SEO(SEO対策)」
Search Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)
この頭文字をとったものが「SEO」です
直訳すると「検索エンジンの最適化」となります
具体的には次の通りです
GoogleやYahooなどの「検索エンジン」から自身のWebサイト(HPやブログなど)を多くの人に見に来てもらえるようにする
その上で、Webサイトで紹介されている商品やサービスの購入、登録などへの成果につなげる行為全般
SEO対策については記事後半で、検索キーワードと関連させて詳しく解説しています
「PV(ページビュー)」
ブログ、ホームページなどのWebサイト上の記事、もしくはTwitterなどのSNSでの投稿などが、何回見られたか、を示すカウントになります
記事ごとのPVを見ることで、人気のある記事はどれなのか、ということを把握することができます
ただ、このPVとしてカウントされる数というのは次の注意が必要です
一つの記事を100人の人が一回ずつ見ても100PV
一人の人が100回みても100PV
どちらも同じようにカウントされてしまいます
そのため何人の人が見てくれたのか、ということは分かりません
「UU(ユニークユーザー)」
こちらの「UU(ユニークユーザー)」
先ほどのPVとは異なり、同じ人が何回も見に来る、という重複したケースのカウントはしません
何人の人が見てくれたのか、というカウントになります
そのため一つの記事を同じ人が何回見に来ても1回としてカウントされます
「セッション数(訪問回数)」
ブログやホームページなどのサイト全体を訪れた回数になります
ある記事を読んだ後、同じブログの別の記事を見て、それから別のサイトへ飛んだ場合、これで1回とカウントします
(ページビューだとそれぞれの記事で1カウント、サイト全体で2カウントになっています)
「CTR(クリック率)」
これは主にブログなどに貼りだした広告がクリックされた回数をしめす指標になります
ブログなどの記事に貼りだされた広告が表示された回数の内、どれだけその広告がクリックされたか、という割合になります
一般的にブログなどでのCTRは2~3%程度と言われます(100回の広告表示で2~3回クリックされる)
ただ、後で解説します、検索キーワードの考え方を見直すことで改善することができます
「CVR(コンバージョン率)」
Webマーケティングにおいて最も大事な指標の一つ、それがCVR(コンバージョン率)です
コンバージョン(Conversion)とは直訳すると「転換」
つまり、サイト訪問者が実際に、サービスの登録や商品の購入など、Webサイトが目的とする取引につながった比率を示します
これを総じて、成約率 ともいいます
「アクセス解析」
これまで上げてきたPV、CVRなどのデータを取得し、その内容を分析します
得られた分析結果をもとに、Webサイトへの流入を改善する行為
ここまでを含めて「アクセス解析」と言います
アクセス解析で分析するために取得するデータには次のようなものがあります
①Webサイト上の記事がみられた回数(PV)や、見に来てくれた人の数(UU)、クリック率(CTR)、サイト内サービスの成約率(CVR)
②GoogleやYahooなどの検索サイトから来たのか、それともどこかのリンクから直接来たのか、というような流入経路
③よく見られているページや滞在時間など、Webサイトの訪問回数や、見に来てくれた人の行動についてのデータ
④見に来てくれた人のユーザー情報
(国内のどこの地域、もしくはどこの国から見に来たのか、またブラウザはEdgeなのかSafariなのか、OSはIOSなのかWindowsなのか、など)
これらの多くのデータはアクセス解析ツールというものを使って取得できます
ぼくはブログをワードプレスで作成しています
ワードプレスのアクセス解析にはGoogleアナリティクスを導入するのがおススメです!
※Googleアナリティクス導入についてはコチラを参考にしてください
PV、UU、CVR、などの重要な情報が数字として定量的に確認できるため、自身のWebサイトを改善した時に、これらの数値の変動をみることで、効果の有無を精度よく確認することが出来ます
いわゆる PDCA(Plan Do Check Action) を回す
ということになりますね
Plan(プラン:計画)
Webサイトをどう改善するか計画を立てる
Do(ドゥ:実行)
検討した改善をWebサイトにほどこす
Check(チェック:確認)
アクセス解析により改善後の数字の変化をチェックする
Action(アクション:改善)
その結果から、さらなる改善を検討する
アクセス解析の事例について簡単な流れを説明します
ある商品が、それを紹介した記事から1つ売れたとします
その時のPV数が100件でした
この時、CVRは1%になりますよね
ここで、記事の内容やレイアウトを、上位検索サイトを参考に見直してみました
その結果、PV数が300件に増やすことができました
しかし商品販売数は4件で、そこまでPV数を反映した伸びにはなっていませんでした
成約につながるページへのCRT(クリック率)もあまり改善が見られません
そこで今度は検索キーワードを考え、記事の内容を見直しました
その結果、PV数は500件となり、さらに販売数が15件とCVR率が3%に増加しました
このようにPV数(UU数)、CRT、CVRなど、アクセス解析ツールによって得られるデータを見ながら、Webサイトの見直しを行うことをアクセス解析、といいます
Webサイトの見直し前後でそれぞれの数字がどう変化しているのか
この数字の変化を読み取り、実施した見直しの効果を確認することが重要です
本書では、検索エンジンマーケティング(SEM:Search Engine Marketing)として紹介されています
その中で、SEO対策について、具体的にどういった考え方で行えばよいかについて、解説をしています
本書の中では、主人公のWebマーケターの瞳(ひとみ)が、クライアントの板井(いたい)から、「キャンペーンPRには、とにかくPV増加をすればいい!」と強く言われ、しぶしぶしたがうシーンが描かれています
結果、PVは予定通り順調に増えました
しかし、肝心のモデルハウスへの予約数(成約率)が増えず、計画は見直しになりました
この時の問題は、PVをとにかく増やそうということで採用した広告(外部Webサイトへの記事投稿)でした
それは、このサイトを経由して掲載されているページを見に行くとポイントが貯まる、というシステムのものでした
結局、この広告経由のPVが、ほとんどポイント目当てであったため、成約につながらなかった、というストーリーです
少し長くなりましたが、伝えたいことは PVにも種類がある ということです
そして、PVの種類に応じてCVRが異なる ということです
そのカギとなるのが 検索キーワード になります
PV,CVRと検索キーワードの関係
PVとCVR、そして検索キーワードとの関係を図解しました
この青色のピラミッドはPV数を表しています
PVのピラミッドを3段に分けた、それぞれについて説明をしていきます
ピラミッド下部にあたる「潜在層(せんざいそう)」
これは、市場やその分野全体を表すようなコトバをキーワードとして検索をかけ、Webサイトを訪れているグループです
この領域は、検索キーワードの範囲が広いため人数も多くなります
しかし、まだ特定の商品やサービスまで意識が絞り込まれていない人が多くいます
広い選択肢の一つとしてWebサイトを訪れている可能性が高いグループ、ということになります
真ん中にあるのは「移行層(いこうそう)」
ここでは「潜在層(せんざいそう)」よりも、このWebサイトで取り扱っている商品・サービスの分野に興味がわいている人が含まれています
関連するカテゴリの違いであったり、サービスの種類など、比較・検討するようなキーワードで検索し、Webサイトを訪れている可能性があるグループです
一番上の色が濃く小さな三角が「顕在層(けんざいそう)」
ここに含まれるのは、特定の商品やサービスについて興味が絞り込まれている人です
商品名、サービス名で検索をかけてサイトを訪れている、ある意味購入一歩手前のグループといえます
徐々に具体化するキーワード
先ほど示した図解を、本書の「一洋ホーム」を例にして、分かりやすく示したものが次の図解になります
「潜在層(せんざいそう)」、「移行層(いこうそう)」、「顕在層(けんざいそう)」のそれぞれについて、キーワードとPVのピラミッドとの関係を示しています
先ほど説明した「潜在層(せんざいそう)」、「移行層(いこうそう)」、「顕在層(けんざいそう)」のそれぞれが、どのような検索キーワードで、一洋ホームのWebサイトを訪れているか、を例示したものとなります
一洋ホームのWebサイトの目的は、モデルルームや展示場への予約登録してもらうことです
しかし、「潜在層(せんざいそう)」で訪れた人の検索キーワードを見ると
「一洋ホームのモデルルーム予約の登録をするぞっ!」
と考えている人が多いようには見えません
「潜在層(せんざいそう)」>「移行層(いこうそう)」>「顕在層(けんざいそう)」と進むにつれ、商品・サービスへの興味が高まっていることが分かると思います
集客ができてPVがあるにもかかわらず、成約率CVRが低い、、
それは、このような「潜在層(せんざいそう)」に対し商品・サービスのセールスを行っている、という可能性があります
「潜在層(せんざいそう)」は、まだ商品・サービスに対して、それほど興味をもっていない人たちになるため、成約率が悪くなってしまうのです
「潜在層(せんざいそう)」に対するセールスとはどういう状況なのか
身近な分かりやすい例で示します
ショッピングモールなどで、ふと気になる服屋さんが目に入りました
どんなものがあるのかな~?
とチラッと見ていると店員さんが近づいてきました
「何をお探しですか?」
「今はこちらの商品がお安くなってます」
「よろしければサイズやお色をお出ししますよ」
など色々と話しかけてきました
こんな時、ちょっと見に来ただけなんだけどなぁ、、と店員さんへの対応が面倒でお店を出てしまったことってありませんか?
「潜在層(せんざいそう)」へのセールスとは、この状況がまさにあてはまります
まだ商品、サービスにそこまで興味がない段階でセールスされている
このような状況になるため、見に来てくれた人はサイトを離脱してしまうのです
それではセールスをかけるのに良いタイミング、とはいつなのでしょうか
先ほどの服屋さんの例では、チラっと見ていただけなのに、店員さんにあれこれ声をかけられて、イヤになってしまいお店を出てしまいました
それでは逆に、あなたが店員さんに来てほしい、と思う時はどんなシチュエーションでしょうか?
自分に合うサイズがあるのかな?
他にどんな色があるのかな?
この商品と似たようなものが他にあるかな?
このように気になる商品について詳しい情報を聞きたい時ではないでしょうか?
Webマーケティングもこれと同じです
商品を売るには商品に興味を持った人に来てもらいセールスした方が成約率が高くなり効率的
文章に起こしてみると非常に当たり前の内容に思えますよね
しかし、商品を売りたい気持ちが先行してしまうと、どうしてもこういった当たり前のことを忘れがちになります
商品に興味を持ってくれた人にだけ商品をセールスすればよい
しかし、これには盲点があります
商品に興味を持っている人だけをターゲットに絞る
これは先の図解で示したPVのピラミッドの頂点にあたる「顕在層(けんざいそう)」のみに訴えかけることになります
つまり見込み顧客数が少なくなってしまうのです
この問題を解決するにはどうすればいいでしょうか?
動線を作ろう
商品・サービスについて、高いCVR(成約率)を出すためには、商品・サービスに高い興味を持っている人にセールスをすればよい、と説明しました
しかし、最初から商品・サービスに高い興味を持っている人の数は多くはありません
これを解決する方法が、動線を作る です
まずは広い市場、大きな分野にかかわるキーワードに関したページ(記事)を用意します
このページは多くの「潜在層(せんざいそう)」の人に見てもらうことが目的になります
そのページの中で、取り扱っている商品やサービスに興味がある人を、更にもう少し詳しくした記事にリンクで誘導します
(例えば、商品カテゴリのランキング記事であったり、商品の特徴ごとの比較解説など)
その上で、取り扱っている商品・サービスに興味をもってくれた人、つまり「顕在層(けんざいそう)」に向けて、販売ページへのリンクを用意するのです
図解するとこのようになります
潜在層(せんざいそう)から移行層(いこうそう)へ
移行層(いこうそう)から顕在層(けんざいそう)へ
このような動線を確保することで、お客さんを集客しつつ、その中から、商品・サービスに興味をもってくれている、購入意欲の高い人を販売ページに誘導することが出来るのです
商品・サービスに興味がある人に対してセールスをする
先ほどの服屋さんの例からしても互いに気持ちよく
win-winの関係であることが分かります
今回は「マンガでわかるWebマーケティング」を題材に、個人向けWebマーケティングの初級者向け解説として、下記の内容を説明してきました
Webマーケティングに関する用語の数々
具体的なSEO対策として、集客から成約までの流れを、検索キーワードを軸にした解説
商品・サービスのセールスは、商品・サービスに興味を持っている人に対して行うことが効果的
広い範囲の検索キーワードで集まってくれた人に、すぐにセールスを行うのは、効率が悪いのでやめた方が良い
興味を持ってくれた人を販売ページへと案内するため動線を作る
~ 項目まとめ ~
今回お伝えした内容をもとにWebサイトを改善することで、効率の良いSEO対策が可能となります
また、今回題材として用いた「マンガでわかるWebマーケティング」では、更に「Webマーケター」についての解説がされています
マンガでイメージをつかんでから解説文を読む流れで、よく見かけるコトバの説明もあり、この一冊で初心者がWebマーケティング、Webマーケターについて分かりやすく流れを理解することが出来る本となっております
Webマーケティングってどんなものだろう?
と興味を持たれた方にオススメの一冊
是非手に取って読んでみてください!
価格:1,980円 |
今回の記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
またお会いしましょう~♪