プロジェクトマネジメント(PM)に学ぶお仕事スキルのアップ♪
皆さん!こんにちはっ♪コジャパンと申します。
突然ですがここでクイズです。
ホントはやりたくないのにやらなければならない事ってな~んだ?
正解は、、 し・ご・と 仕事です!
生きてく上に、お金を得るために、ほとんどの方がやらざるを得ない、仕事、が正解でしたっ
仕事に関する悩みといえば、、
・突発的なトラブルが多発して残業ばかり
・仕事がスムーズに進まずイライラがとまらない
・管理職になったばかりでどうすればよいかわからない
・仕事スキルを高めてこんな職場から転職したい
などなど、いろんな悩みや思いがあると思います。
そしてその悩みというのは、ともに働く人であったり、お客さんであったりと、人とのかかわりからくるものが多くを占めるのではないでしょうか。
そこで今回皆さんに、
「基礎から学ぶプロマネ技術 必携マニュアル」
著:小浜耕己 出版:日経BP社
という本をご紹介したいと思います。
この本は、プロジェクトマネージャーという、会社などで使われるシステムの開発を行うシステムエンジニア(SE)の開発業務(プロジェクト)を管理する責任者に向けた本なのです。
…と、このように書いてしまうと、プロジェクトマネージャ?、SE?
何だかよく分からないし、自分の仕事には関係ないよっ、と思ってしまったそこのあなたっ!
もったいないですっ すごくもったいないっ!
一見、システムエンジニア向けの専門本のように受け取られる本書ですが、その内容を読み解くと、人とかかわる仕事のノウハウがギュッ!と凝縮されてるんですっ。
日経の雑誌である「日経SYSTEM」に連載された記事に加筆・修正されたものなので、その内容は折り紙付きですっ。
著者の「小浜耕己」さんは、あの大手保険会社である住友生命のシステム開発などを手掛ける、スミセイ情報システム株式会社PMO部統括マネージャーの実績をお持ちの方です。実は、この方のもう一つの肩書に、この本の隠れたオススメポイントがあるんです。
それは、この著者の小浜さんが、SF、ミステリー、ホラー、ファンタジーなどの著書を手掛ける兼業作家さんなんです!
なんと高校時代から書き始めて、サラリーマン稼業の傍ら執筆作業もしてたというから驚きですよねっ
そんな方が書いた本書ですから、陥りやすい失敗例をミニストーリー仕立てでイメージしやすく、かつ、どうすれば良かったのかの改善ポイントについても、実にわかりやすい!
たくさんの人が絡んだ仕事を上手に進めるための勘所(要点)が満載です。
仕事を上手に回すコツをつかむことが出来れば、
本来であれば必要なかった無駄な残業で、自分の自由時間を失うことを回避できたり、キャリアアップにもつながります
それでは、そんな本書「基礎から学ぶプロマネ技術 必携マニュアル」の内容を紹介していきましょうっ
プロジェクトマネージャーは設計リーダーではない
本書を読んで最初に飛び込んでくる一文です。言い換えれば、「マネージャー(管理職)は現場リーダーではない」ということでしょうか。
ん?マネージャーが現場のリーダーになって何が悪いの? と思った方も多いと思います。
皆さんの周りに、現場の仕事にあれこれ口を出す管理職っていませんか?
時には、担当の人を押しのけて現場の仕事そのものをやり始めてしまう人
このように現場業務に手を出しがちな管理職は、その現場仕事に自分の時間を費やしてしまい、本来行わなければならない管理業務がおろそかになってしまっているんです。
管理職に上がる方は、少なからずそれまでの現場業務で優秀な人が多いことから、ついつい現場の仕事に手を出したくなってしまう、ということが起こりやすいという面もあります。
マネージャーの本来の業務は、、
スケジュールに問題はないか?
→ 遅れそうであればどうリスケジュールするか
業務全体がうまく回っているか?
→ 回っていないのであればどうケアするか
問題などは起きていないか?
→ 起きているのであればどんな手を打ってダメージを最小限に抑えるか
といった業務全体の管理になります。
会議の場などで、担当者から進捗の遅れを聞いて、「俺は聞いてないぞ!どうなってるんだ!!」と、怒り始めたりする管理職がいたりします。
よく見かける気まずい光景なのですが、このような行為は、管理職自身が自分の管理能力の低さを露呈している、と考えれば、可笑しくなってしまいますよね。(本当に笑ってしまうと大変なことになりますが、、)
それに「スケジュールを守れ!納期は絶対だっ!!」と号令をかけて事が済むんだったら、その管理職に存在意義などないのではないでしょうか。
それではマネージャーや管理職に必要な能力をまとめてみましょう。
細かな技術的課題の解決(現場の仕事)より、プロジェクト(業務全体)のQCD※に関わる問題の解決に心を砕くべきである ※Q:quality(品質)、C:cost(コスト)、D:delivery(納期)
いち早く情報をつかみ先を読むこと、またそのための仕組みを確立すること(PDCAのCheckとActionを早いサイクルで回すこと)
自分はまだ管理職やマネージャーじゃないけど、、という方も、仕事全体が問題なく回るために自分がどのように動いておけばよいか、という視点で考えることで、余計な仕事の発生を抑えることが出来ます。
「プロジェクトマネージャーの仕事は人を動かして結果を出すこと」
出来るプロジェクトマネージャーは、プロジェクトや業務におけるゴール(目標)を明確にしたのち、次はゴールに到達するための手段を具体的に手順化していきます。
そしてその内容を関係するメンバーにわかりやすく伝えます。
現場業務で成績が良かった人が管理職に採用された時に陥りやすいのですが、自分の想定外の行動をメンバーに取られて計画が狂ってしまう、などのケースもあります。
人はコンピュータではありませんから、必ずしも論理的に正しい行動をとるとは限りません。
それ以外にも、仕事に対する意欲であったり、体調であったりと、メンバーの状態に目を配っておく必要があります。
こんな風に気を配ってくれたり対応してくれる管理職やマネージャーがいてくれたら、仕事の環境も良くなってやる気も上がりますよね♪
本書は4部構成となっており、
1部では、マネジメントとはどういうものか、という基本的な部分に焦点をあて、かつ分かりやすく具体的事例を交えながら解説してくれています。
2部では、マネジメントのコツや勘所について、どのような組織でも問題になるであろう部分について理解を深める章になっています。
3部では、正しいと思って打った手が、少しの誤解や勘違いで逆効果になってしまうことがある、という常識に潜む落とし穴にはまらないためのポイント解説になっています。
最後の第4部では、発生した問題に対して、両極端な二人のマネージャーが登場します。二人の両極端なやり方から、失敗しないためのノウハウを開設しています。
システムエンジニア(いわゆるSE)向けのプロジェクトマネジメントの基本から勘所などをマニュアル化した本書ですが、その内容は、複数の関係者が絡んだ仕事、を、スタートからゴールまで導くための要点をまとめた、非常に汎用性の高いモノとなっております。
どんな職種でもある、まとめ役、管理職向けであることはもちろん、一人親方でもお客さんや関係者とのやりとりのコツをつかむ上でも役に立つのではないでしょうか。
また仕事のスキルを上げることは残業を減らすことにもつながるし、転職や会社を辞めて独立する上でも重要なポイントです。
SE向けの本であるため、後半では専門用語も出てきて少しな難解なところもあります。
序盤の基本的な内容の部分で、マネジメントの理解を深め、後半は、企業物のミニ小説として流し読んでも面白いと思います。
少し突っ込んで、分からない用語を調べ読み込んでいくと、さらに得られるものがあると思います。
本来であれば専門色が強く、難解な内容になるところを、著者の二足の草鞋である小説家、という一面により、非常にわかりやすく、読みやすい一冊になっております。
是非本書を手に取ってみて一読してみてくださいっ!
そして得られた技術を、早速明日からの仕事に活用していきましょうっ!